ツヤハダゴマダラカミキリ(特定外来生物)を発見しました

以下、昆虫の写真が掲載されています。
8月14日(水)、篠ノ井中央公園にて、特定外来生物ツヤハダゴマダラカミキリを発見しました。

よく見る在来種のゴマダラカミキリにそっくりな見た目をしていて気づきにくいのですが、公園内の樹木をチェックしていて、もしかしたらいるかもしれないと目を光らせていました。

見つけたのはハナノキ。(アメリカハナノキかも?)
幹にはツヤハダゴマダラカミキリが産卵した痕がいくつもありました。(産卵痕(さんらんこん)といいます。)
写真が産卵痕です。

 

産卵痕を発見したスタッフとハナノキを見ていたら、幹にツヤハダゴマダラカミキリが1匹いました。
在来種との見分け方は、背中のぶつぶつがあるかないか。
ツヤハダゴマダラカミキリは背中のぶつぶつがなくつるつるしています。(だからツヤハダ!)

 

これは肉眼でもすぐにわかるので、すぐに捕獲して関係機関へ連絡。
8月19日に正式にツヤハダゴマダラカミキリと特定され、県の担当者と現地調査を行いました。

調査を行ったところ、篠ノ井中央公園はツヤハダゴマダラカミキリの発生源ではなく、どこかから飛んできたものとわかりました。(ひと安心…)

しかしハナノキには何カ所も産卵しており、来年まで何もしないと発生源になってしまいます。
そのため、県と連携して効果的な防除研究を行う方針で検討しています。貴重なサンプルではありますね。

ツヤハダゴマダラカミキリは、ハナノキなどのカエデ類のほかにトチノキ、ヤナギ類、カツラ、アキニレなどに被害が多いとのこと。
幹や枝にまん丸な穴(脱出孔)や、フラス(木くずと幼虫のフンが混ざったもの)が見られたり、樹木が上の方から枯れてきていたら、ツヤハダゴマダラカミキリがいる可能性があります。

みなさんの周りにもツヤハダゴマダラカミキリがいないか、注意してみてください。

 
※こちらは長野県林業総合センター提供のチラシです。ぜひご覧ください。
ツヤハダチラシ(林業総合センター)